雪の多い地域では、冬になると大雪や着雪による停電が心配になります。停電するとパソコンやWi-Fiが使えなくなるだけでなく、作業中のデータが消えたり、機器が故障したりすることもあります。
この記事では、停電への備えとして「UPS(無停電電源装置)」と「ポータブル電源」のどちらを用意すればいいのか、選ぶときにどこを見ればいいのかをまとめました。
この記事の要点
・UPSは、停電したときに数分〜十数分ほど電気を送り、パソコンを安全に終了させるための機器です。
・ポータブル電源は、容量が大きく、ルーターやスマホなどを数時間単位で動かせます。
・選ぶときは「容量(Wh)」「定格出力(W)」「出力の波形(正弦波かどうか)」を確認しましょう。
停電するとパソコンまわりで何が起きる?
デスクトップパソコンは、停電した瞬間に電源が切れます。保存していない書類は消えてしまいますし、更新プログラムの適用中やデータの書き込み中だった場合は、Windowsが起動しなくなったり、ファイルが壊れたりすることがあります。
また、ONU(光回線の終端装置)やWi-Fiルーターも電気で動いているので、停電中は自宅のインターネットが使えません。スマホのモバイル通信は使えることが多いですが、スマホのバッテリーが切れれば連絡手段がなくなります。
冬はパソコンの結露や寒さによる故障も起きやすい時期です。あわせてこちらも確認しておくと安心です。
→【【冬のパソコン結露対策】寒さで壊さないための予防とトラブル防止法】
UPSとポータブル電源の違い
| UPS(無停電電源装置) | ポータブル電源 | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 停電の瞬間にパソコンを止めないこと | 停電中に機器を長く使い続けること |
| 使える時間 | 数分〜十数分ほど(機種と接続機器による) | 数時間〜(容量と接続機器による) |
| 切り替え | 停電時に自動で切り替わる | 機種によって異なる(UPS機能付きの製品もある) |
| 向いている人 | デスクトップで仕事をする人、NASを使っている人 | 停電が長引く地域の人、スマホやルーターを動かしたい人 |
UPSは「停電したときに、保存して電源を落とすまでの時間をかせぐ」ための機器です。長時間使い続けるためのものではありません。一方、ポータブル電源はバッテリーの容量が大きく、停電が数時間続いてもスマホの充電やルーター、照明などを動かせます。
UPSについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
→【UPS(無停電電源装置)を導入しよう!】
ポータブル電源を選ぶときのポイント
容量(Wh)
容量は「Wh(ワットアワー)」で表示されます。使える時間のおおよその目安は「容量(Wh)÷ 使う機器の消費電力(W)」で計算できます。実際には変換のロスがあるので、計算した時間の8割くらいと考えておくといいでしょう。
使いたい機器の消費電力は、本体やACアダプターのラベルに書かれています。ONUとWi-Fiルーター、スマホの充電くらいなら消費電力は小さいので、ポータブル電源でもかなり長く動かせます。
定格出力(W)
定格出力は、一度に出せる電力の上限です。つなぐ機器の消費電力の合計が定格出力を超えると使えません。電気ストーブや電子レンジのように消費電力の大きい家電を動かしたい場合は、定格出力の大きいモデルが必要です。
出力の波形(正弦波)
パソコンなどの精密機器をつなぐなら、家庭のコンセントと同じ「正弦波(純正弦波)」を出力できる製品を選んでください。製品ページの仕様欄に記載されています。
UPS機能(自動切り替え)があるか
ポータブル電源の中には、普段はコンセントの電気を機器に流しておき、停電したときに自動でバッテリーに切り替わる「UPS機能」をもつ製品もあります。切り替えにかかる時間は製品ごとに違うので、パソコンに使う場合は仕様を確認しましょう。
停電に備えて今からできること
機器を用意する以外にも、普段からできることがあります。作業中のファイルはこまめに保存する、大事なデータはクラウドや外付けドライブにバックアップしておく、スマホのモバイルバッテリーを充電しておく、といったことです。
なお、停電が広い範囲で長く続くと、自宅の機器に電気があっても、回線側の設備が止まってインターネットにつながらないことがあります。その場合はスマホのテザリングなどで対応することになります。
冬に多いパソコントラブルはこちらにまとめています。
→【年末年始に多いパソコントラブル10選|寒さ・長期休暇・設定ミスが原因の対処法まとめ【初心者向け】】
おすすめの探し方
ポータブル電源は、容量や出力によって価格が大きく変わります。まずは「停電のときに何を、何時間動かしたいか」を決めてから選ぶと、必要以上に高い製品を買わずに済みます。
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まとめ
停電の瞬間にパソコンを守りたいならUPS、停電が長引いたときにスマホやルーターを動かしたいならポータブル電源が向いています。どちらも、容量・出力・波形を確認して、使いたい機器に合ったものを選びましょう。
パソコンやネット環境の見直しについては、こちらもどうぞ。
→【IT断捨離チェックリスト|長年使ったメール・スマホ・パソコンを安全に整理する方法】

