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レンタルサーバーを選ぶとき、月額料金や表示速度、容量を比較する方は多いと思います。
もちろん、どれも大切です。ただ、お客様のホームページを制作・保守している立場から、もうひとつ重視したいことがあります。
セキュリティ上の問題が見つかったとき、どのように対応してくれるか。
2026年10月のPHP脆弱性対応で、その違いをあらためて実感しました。複数のレンタルサーバーで状況を確認する中、当社が対応の早さを評価したのが、エックスサーバーです。
今回は、機能一覧だけでは伝わりにくい「ホームページを預ける側の安心感」について、実際の保守業務を通じて感じたことをご紹介します。
PHPの問題は、ホームページの運営者にも関係する
PHPは、WordPressなどを動かすために使われているプログラミング言語です。普段、記事やお知らせを更新するだけなら、意識する機会は少ないかもしれません。
ところが、そのPHPにセキュリティ上の問題が見つかると、利用しているサーバーの対応状況を確認する必要が出てきます。
当社でも、お客様のサイトについてサーバー側の案内を確認し、必要に応じてWordPressやプラグインの更新、表示・動作の確認などを進めました。
こうしたときに困るのは、作業が多いことだけではありません。状況を確認したくても確認できず、次に何をすればよいか判断できないことです。
今回の対応の全体像は、こちらでまとめています。
→【PHPの重大な脆弱性に対応。約30サイトの更新で見えた、WordPress保守の重要性】
制作会社でも、サーバー側の対応を待つしかない場面がある
今回、当社が管理する他社サーバーの一部では、管理画面に入れない時間がありました。制作したサイトが翌日の夕方まで表示されず、復旧を待つことになったケースもあります。
お知らせの掲載場所が分かりにくく、対応状況を探すのに時間がかかったこともありました。
お客様から「ホームページが表示されません」と連絡をいただいても、サーバー側で制限されている場合、制作会社の作業で解決できるとは限りません。
原因は何か。こちらで作業してよいのか。いつ復旧する見込みなのか。
その情報が分からないと、お客様への説明も難しくなります。
安全を守るための一時停止が必要な場面はあります。そのうえで、停止している範囲と対応の進み具合が分かることは、運営者にとってとても大切だと感じました。
各社の対応の違いは、こちらで詳しくまとめています。
→【2026年10月のPHP重大脆弱性で何が起きた?レンタルサーバー各社の対応を、約30サイトを更新した現場目線でまとめました】
※ここで紹介しているのは、当社が今回確認した個別の利用環境での経験です。他社サービス全体の状況を示すものではありません。
エックスサーバーの対応で評価したこと
管理画面の順次再開が早かった
エックスサーバーも、今回の対策で公式サイトや管理画面などを一時停止しています。
公式発表によると、10月21日16時に停止し、翌22日9時30分からアカウント管理画面・各種機能を順次再開しました。
管理する側としては、状況を確認できるようになること自体が大きな意味を持ちます。今回、当社がエックスサーバーを評価した理由のひとつが、この対応の早さでした。
ただし、すべての機能が一斉に通常運用へ戻ったわけではありません。再開後にはアクセス集中により、サーバーパネルが表示されにくい状況も公式に案内されています。
利用者のホームページ表示を維持していた
もうひとつ大きかったのが、管理画面などの停止と、お客様のホームページの稼働が分けられていたことです。
エックスサーバーは、今回の予防的な停止について、利用者のサーバーは稼働を続けており、Webサイトの表示やメールソフトでの送受信には影響がなかったと説明しています。
会社やお店のホームページは、営業時間やアクセス、サービス内容を確認するための窓口です。管理画面に入れない時間があっても、お客様が見るページが表示され続けることは、事業者にとって大きな違いになります。
出典:予防的な安全対策に伴う公式サイト・管理画面等の一時停止のお知らせ(エックスサーバー)
利用者が急いでPHPを変更しなくてもよい対応だった
公式の対応状況では、修正版の公開前に緩和策を実施し、公開後に順次修正を適用したと説明されています。
PHP 8.2〜8.5は同じ系列の修正版へ更新し、PHP 5.1〜8.1には、利用者が設定しているバージョンを変えずに修正パッチを適用。10月26日6時20分までに、対象サーバーへの対応を完了しています。
このため、対象となるレンタルサーバーでは、今回の2件の脆弱性への対策としてPHPのバージョンを急いで変更する必要は原則ないと案内されています。
古いホームページでは、PHPを大きく変更すると修正が必要になることもあります。緊急の脆弱性対策と、今後の更新計画を分けて考えられる対応は、保守する側にとっても助かるものです。
ただし、これは古いPHPを使い続けてよいという意味ではありません。公式にも、サポートが終了したバージョンで今後も同じ対応が提供されるとは限らないと説明されています(PHP 8.1以前はサポート終了、8.2も2026年12月31日に終了予定で、8.3以上が推奨されています)。
※この説明は、公式特設ページが対象とするCVE-2026-109618/CVE-2026-109619の対応です。別の脆弱性まで対策済みとするものではありません。また、XServer VPSは利用者自身による対応が必要です。
出典:PHPの脆弱性対応状況とよくある質問(エックスサーバー)
PHPのバージョンを上げるときの注意点は、こちらで解説しています。
→【【要注意】WordPressでPHPを上げる前に必ず確認!順番を間違えるとサイトが壊れます【2026年10月の脆弱性対応も】】
サーバー選びは、月額料金だけでは決められない
普段、問題なくホームページが表示されていると、サーバーごとの違いは見えにくいものです。
しかし、今回のような問題が起きると、サイトを動かし続けるための対応や、管理者が状況を把握できることの大切さが分かります。
当社がサーバーを選ぶ際に確認したいのは、次のような点です。
- 緊急時の対応状況が、公式に案内されるか
- ホームページの表示と管理機能への影響を把握できるか
- サーバー会社の対応と、利用者が行う作業を区別できるか
- 日頃の更新や保守を続けやすいか
今回の経験を通じて、当社ではエックスサーバーを、会社・店舗のホームページやWordPressの運営先として検討する価値のあるサービスだと感じました。
これからホームページを始める方も、現在のサーバーからの移転を考えている方も、料金とあわせて運用面を確認してみてください。
サーバー選びの考え方は、こちらも参考にしてください。
→【レンタルサーバーの選び方:格安プランの問題点を知る】
エックスサーバーを使っていても、サイトの保守は必要
ここは、ホームページを管理する会社としてお伝えしておきたいところです。
今回、サーバー側でPHPへの対策が行われたことと、個々のWordPressサイトの安全性は、同じ話ではありません。
WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、不要なものの整理、バックアップ、アカウント管理などは引き続き必要です。
また、現在のサーバーから移転するときは、ホームページだけでなくメールやドメインの設定も確認します。移転先を契約しただけで、すべてが自動的に切り替わるわけではありません。
今回のトラブルをきっかけに見直すなら、サーバーの契約と一緒に「今後、誰が更新や管理を続けるか」まで決めておくと、運営しやすくなります。
ホームページ作成サービスのAmeba Owndが終了するため、WordPressへの移行先としてサーバーを探している方は、こちらもどうぞ。
→【Ameba Owndの移行先はどう選ぶ?小さなお店・会社のホームページを続ける方法】
ホームページを預ける先として、対応の早さも選ぶ基準に
2026年10月のPHP問題では、当社も複数のサイトの確認・対応に追われました。
その中で、エックスサーバーの対応の早さと、利用者のホームページを稼働させながら対策を進めた点は、保守を担当する立場から評価しています。
将来もトラブルが起きないと保証できるサーバーはありません。それでも、実際に問題が起きたときの対応は、預け先を考えるうえで参考になります。
ホームページを長く運営していくために、料金や機能に加えて、こうした対応もサーバー選びの基準にしてみてください。
サーバーの移転や、WordPressの更新・保守をまかせたい方は、新庄市の株式会社メビウス・ネットコムにご相談ください。
TEL:0233-29-6600
→【ドメイン・レンタルサーバー取得・移転代行】
→【WordPress設定代行】
→【お問い合わせ】
情報確認日:2026年11月4日。サービス内容や対応状況は変更される場合があります。
Ameba Owndから移行する方向けに、WordPress+エックスサーバーで始めるときの注意点をまとめました。
→【Ameba Ownd終了後の移行先に|WordPress+エックスサーバーをおすすめする理由と注意点】
