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パソコンが突然ビービー鳴り、表示された電話番号に電話してしまった|サポート詐欺の相談事例

YouTubeを見ていたところ、突然パソコンから「ビービー」という大きな警告音が鳴り、画面に電話番号が表示された――。

今回、このようなトラブルについてご相談がありました。

相談者は、警告音を止めるために画面に表示された電話番号へ電話。その後、相手の案内に従って操作するうちに、パソコンを遠隔操作されているような状態になったそうです。

途中で「これはおかしい」と気づいて電話を切り、警察へ相談しました。

今回は、実際の相談事例をもとに、パソコンから突然警告音が鳴ったときの対処方法と、電話や遠隔操作まで進んでしまった場合に何をすべきか解説します。

※個人が特定されないよう、一部の情報を変更・省略しています。

目次

YouTubeを見ていたら、突然パソコンから警告音

相談者は、パソコンでYouTubeを視聴していました。

その途中で広告をクリックしたところ、突然画面に警告が表示され、パソコンから大きな「ビービー」という音が鳴り始めました。

画面には、パソコンに問題が発生したと思わせる内容と、問い合わせ先の電話番号が表示されていました。

大きな警告音が鳴り続けると、誰でも慌ててしまいます。

相談者は「この音を止めてもらいたい」と思い、画面に表示された電話番号へ電話をかけました。

しかし、この電話番号はMicrosoftやパソコンメーカーの正式なサポート窓口ではありません。

警告画面を表示させ、電話をかけてきた人をだます「サポート詐欺」の可能性が高いものです。

電話の相手からパソコンを遠隔操作される

電話をかけると、相手からパソコンの操作を案内されました。

その後、相手がパソコンを遠隔操作しているような状態になりました。

サポート詐欺では、「問題を確認する」「ウイルスを削除する」などと説明し、遠隔操作用のソフトをインストールさせることがあります。

代表的な遠隔操作ソフトには、次のようなものがあります。

  • AnyDesk
  • TeamViewer
  • UltraViewer
  • Supremo
  • クイックアシスト

これらは、本来は正規の遠隔サポートなどに使われるソフトです。

ソフト自体がウイルスというわけではありません。しかし、詐欺グループの指示でインストールすると、相手にパソコンを操作されるおそれがあります。

今回の相談者は、途中で「何かおかしい」と気づき、電話を切りました。

その判断は正解です。

電話を切った後も、詐欺グループから電話がかかってきた

相談者は電話を切った後、警察へ相談しました。

その間にも、詐欺グループと思われる相手から電話がかかってきたそうです。

警察からは、相手からの電話には出ず、無視するように案内されました。

一度電話をかけると、相手にこちらの電話番号を知られてしまいます。その後、別の電話番号から繰り返しかかってくることもあります。

電話には出ず、着信拒否を設定してください。

また、相手が次のようなことを言ってきても応じてはいけません。

  • パソコンの修理代が必要
  • サポート契約をしなければならない
  • コンビニで電子マネーを買ってほしい
  • 返金するのでネットバンキングを開いてほしい
  • 警察や銀行には連絡しないでほしい

特に「返金する」という話から、ネットバンキングを遠隔操作される被害も発生しています。

ネットバンキングを利用しているパソコンは早急な対応が必要

今回のパソコンでは、ネットバンキングも利用していました。

遠隔操作された可能性のあるパソコンでネットバンキングを利用している場合、不正送金などの被害が確認できていなくても、早急な対応が必要です。

今回の相談者は、すでに銀行への連絡やネットバンキングの停止など、必要な対応を行っていました。

同じような状況になった場合は、警告画面に表示された番号ではなく、通帳・キャッシュカード・銀行公式サイトなどに記載された正規の窓口へ、本人から連絡してください。

銀行には、次のように伝えます。

「サポート詐欺で、パソコンを遠隔操作された可能性があります。このパソコンでネットバンキングを利用していました」

そのうえで、銀行の指示に従ってください。

金曜日や週末に発生しても、月曜日まで待たない

今回のトラブルが発生したのは金曜日でした。

一般に、金曜日の夕方や週末は、金融機関の通常窓口や身近なパソコン相談先へすぐに連絡できないことがあります。そのため、相談者が「週明けまで待とう」と考えている間に、被害が拡大するおそれがあります。

ただし、サポート詐欺が金曜日に多い、あるいは金融機関へ連絡させない目的で週末を狙っていると断定できる公的なデータは、現時点では確認できません。

曜日にかかわらず、遠隔操作されたパソコンでネットバンキングを利用していた場合は、対応を先延ばしにしないことが重要です。

金融機関によっては、夜間や土日・祝日も不正利用などの緊急連絡を受け付けています。通帳、キャッシュカード、金融機関の公式サイトなどで正規の連絡先を確認し、すぐに相談してください。

警告画面や電話の相手から教えられた番号には、絶対にかけないでください。

メールアドレスもそのまま使い続けてよいとは限らない

相談者は、ネットバンキングなどに登録しているメールアドレスについても不安を感じていました。

これまで使用していたプロバイダを解約し、新しいプロバイダで新しいメールアドレスを取得したいというご希望です。

ただし、新しいメールアドレスを作る前に、遠隔操作された可能性のあるパソコンの安全を確認する必要があります。

パソコンに不審なソフトや設定が残っている状態で、新しいメールアドレスやパスワードを入力すると、その情報まで相手に知られる可能性があるためです。

対応は、次の順番で進めます。

  1. 該当するパソコンをインターネットから切り離す
  2. 銀行などの重要なサービスへ連絡する
  3. 安全な別の端末から重要なパスワードを変更する
  4. パソコンに遠隔操作ソフトなどが残っていないか確認する
  5. 必要に応じてパソコンを初期化する
  6. 安全な環境で新しいメールアドレスを作る
  7. 各サービスに登録しているメールアドレスを変更する

プロバイダの解約だけでは、遠隔操作されたパソコンの問題は解決しません。

「メールアドレスを変えれば大丈夫」と考えず、先にパソコン本体の確認を行うことが重要です。

新しいメールはプロバイダに依存しない方法も検討する

プロバイダを変更すると、それまで使用していたプロバイダのメールアドレスが使えなくなることがあります。

銀行、クレジットカード、通販サイトなど、多くのサービスに登録していると、メールアドレスの変更作業も大変です。

今後のプロバイダ変更に備えるなら、GmailやOutlook.comなど、回線契約に依存しないメールアドレスを利用する方法もあります。

また、メールアドレスを用途別に分けると、管理しやすくなります。

  • 銀行など重要なサービス専用
  • 通販や会員登録用
  • 家族や知人との連絡用

重要なメールアドレスは一般公開せず、必ず二段階認証を設定しましょう。

なお、古いプロバイダはすぐに解約せず、必要なサービスの登録変更が完了したことを確認してから解約する方が安全です。

パソコンから突然警告音が鳴ったときの止め方

パソコンから突然大きな警告音が鳴り、電話番号が表示されても、電話をかけてはいけません。

まず、次の方法を試してください。

Escキーを長押しする

ブラウザの全画面表示が解除され、閉じるボタンが表示される場合があります。

ブラウザを終了する

「Alt」キーを押しながら「F4」キーを押すと、現在開いている画面を閉じられます。

タスクマネージャーからブラウザを終了する

「Ctrl」「Shift」「Esc」の3つのキーを同時に押し、タスクマネージャーを開きます。

Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど、使用中のブラウザを選択して終了します。

パソコンを再起動する

画面を閉じられない場合は、パソコンを再起動します。

再起動後、ブラウザから「前回開いていたページを復元しますか」と表示されても、復元しないでください。偽の警告画面が再び開く可能性があります。

警告画面に表示された電話番号には電話しない

本物のMicrosoftやセキュリティ会社が、突然大きな警告音を鳴らし、画面に電話番号を表示して電話を求めることはありません。

次のような表示が出たら、サポート詐欺を疑ってください。

  • ウイルスに感染しました
  • Windowsがロックされました
  • 個人情報が盗まれています
  • すぐにサポートへ電話してください
  • 電話をせずに画面を閉じるとデータが失われます
  • Microsoftサポートを名乗る電話番号が表示される

画面に表示された番号には電話をせず、ブラウザを終了してください。

判断できない場合は、その画面をスマートフォンで撮影し、普段から利用しているパソコン販売店やサポート業者へ相談してください。

電話してしまっても、途中で止めれば被害を抑えられる

今回の相談者は、遠隔操作されているような状況の途中で不審に思い、電話を切りました。

さらに警察へ相談し、ネットバンキングについても停止などの対応を進めています。

警告画面に表示された番号へ電話してしまったからといって、恥ずかしく思って相談をためらう必要はありません。

サポート詐欺は、大きな音や緊急性を感じさせる表示によって、冷静に考える時間を与えないように作られています。

重要なのは、気づいた時点で操作を止めることです。

  • 相手との電話を切る
  • パソコンをインターネットから切り離す
  • お金を支払わない
  • 銀行やカード会社へ連絡する
  • 警察や専門業者へ相談する
  • 遠隔操作されたパソコンをそのまま使い続けない

早く対応するほど、被害を防げる可能性が高くなります。

当店では、偽の警告画面が表示されたパソコンや、遠隔操作された可能性のあるパソコンについて、状況確認や安全確認のご相談を承っています。

「電話してしまった」「何を操作されたのか分からない」という場合も、まずはご相談ください。

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