「新品同様のパソコンが格安で手に入る」
「数量限定・本日限り」
そんな言葉につられて参加してしまいがちな格安パソコンの有償譲渡会。
ですが、実際に相談を受ける立場としては「注意してほしい」と感じるケースが非常に多いのが現実です。
この記事では、
- 有償譲渡会とは何なのか
- どんなトラブルが多いのか
- 本当にお得なのか
- 参加前に必ず確認すべきポイント
を、IT業者目線でわかりやすく解説します。
そもそも「有償譲渡会」とは?
有償譲渡会とは、
企業や団体が不要になった中古パソコンを「販売」するイベントです。
名目上は
「販売」ではなく「譲渡」
となっていることが多いですが、実態は中古パソコン販売です。
よくある特徴
- 公民館・会議室・商業施設の一角で開催
- チラシや新聞折込、ポスティングで告知
- 「SDGs」「再利用」「社会貢献」を強調
- 価格は2〜5万円前後が多い
一見、良さそうに見えますよね。
実際によくあるトラブル・相談内容
私のところに実際に来る相談は、こんな内容です。
よくある相談①:とにかく動作が遅い
- 起動に10分以上かかる
- ブラウザを開くだけで固まる
- Zoomがまともに動かない
→ 10年以上前のCPU・HDD搭載というケースが多いです。
よくある相談②:Windowsの更新ができない
- Windows Updateでエラーが出る
- サポート終了間近、または終了済み
- Windows 11に対応していない
→ 今後使えなくなる可能性が高いPCのことも。
よくある相談③:保証・サポートがほぼない
- 初期不良のみ対応
- 数日〜1週間で保証終了
- 電話がつながらない
→ 壊れたら修理費のほうが高くつくケースも。
「格安」に見えて、実は高い理由
本体価格+追加費用がかかる
- 動作が遅くてSSD交換(1〜2万円)
- メモリ増設(5,000〜15,000円)
- OS再インストール・設定費用
結果的に
最初から整備済み中古PCを買った方が安かった
ということが珍しくありません。
特に注意したいチェックポイント【重要】
参加する場合は、最低限ここを確認してください。
CPUの世代(とても重要)
- 「Core i5」でも第3世代以前は要注意
- できれば第8世代以降
ストレージはSSDか?
- HDDなら体感速度はかなり遅い
- SSDでない場合、交換前提で考える
Windowsのサポート状況
- Windows 10は2025年10月でサポート終了
- Windows 11対応か必ず確認
保証内容
- 期間は?
- 故障時の対応先は?
- 送料・修理費は誰負担?
有償譲渡会が向いている人・向いていない人
向いている人
- パソコンの知識がある
- 自分でOS再設定・部品交換ができる
- 失敗しても「勉強代」と割り切れる
向いていない人
- 初心者
- 仕事や学校で使う予定
- 長く安心して使いたい人
多くの一般の方には、正直おすすめしません。
IT業者としての正直な結論
「安いから」
「もったいないから」その気持ちだけで選ぶと、
結局いちばん高い買い物になります。
- どのくらいの性能が必要か
- 何年使いたいのか
- 困ったときに相談できる先があるか
そこまで含めて「パソコンの価格」です。
これからパソコン購入を考えている方へ
もし迷っているなら、
- 整備済み中古PC(SSD・Windows11対応)
- 信頼できる店舗・業者
- 使い方に合った性能
を、一度プロに相談してから決めるのがおすすめです。
「安く買えたはずなのに、すぐ使えなくなった」
そんな後悔をする人を、これ以上増やしたくありません。
