パソコンを使っていると「Cドライブ」「Dドライブ」といった表記をよく目にします。
でも、「この2つは何が違うの?」「どっちにデータを保存すればいいの?」と迷ったことはありませんか?
この記事では、CドライブとDドライブの違いをわかりやすく解説し、保存場所の選び方も紹介します。
Cドライブとは?
Cドライブは、パソコンの システム(Windows本体やアプリ)を保存している領域 です。
具体的には次のようなものが入っています。
- Windowsのシステムファイル
- インストールしたアプリやソフト
- デスクトップや「ドキュメント」など標準フォルダのデータ
つまり、Cドライブは パソコンが動くために必ず必要な領域 です。
Dドライブとは?
Dドライブは、主に データ保存用の領域 として使われます。
メーカーによっては次のように割り当てられています。
- 内蔵ハードディスクを分割して作った領域
- リカバリー(初期化用データ)が保存されている領域
- 2つ目の物理ドライブ(HDDやSSD)がDドライブとして認識される場合

パソコンによって役割が異なるため、「Dドライブが何に使われているか」を事前に確認するのが大切です。
CドライブとDドライブの違いまとめ
項目 | Cドライブ | Dドライブ |
---|---|---|
主な役割 | Windowsやアプリを保存 | データ保存やリカバリー領域 |
中身の例 | Windows、アプリ、デスクトップ | 文書、写真、動画、音楽 |
容量不足の影響 | PCの動作が重くなる、起動できない場合も | 保存できるファイルが増減するだけ |
初期状態 | 必ず存在する | ある場合とない場合がある |
どっちに保存すればいい?
- Cドライブ → システム用。なるべく余裕を残しておくのが大切
- Dドライブ → 写真・動画・文書など、ユーザーデータの保存先に最適
特に、Cドライブがいっぱいになるとパソコンが重くなったり、最悪の場合Windowsが起動しなくなることもあります。
そのため、日常的なデータはDドライブに保存 するのがおすすめです。
Dドライブが「リカバリー領域」の場合は注意
メーカー製パソコンでは、Dドライブが 工場出荷時の状態に戻すためのデータ として使われていることがあります。
この場合、勝手にデータを保存すると初期化できなくなる可能性があるので要注意です。
Dドライブを使う前に「マイコンピュータ」や「ディスクの管理」で中身を確認しましょう。
リカバリー領域かどうかの確認方法
① エクスプローラーで確認する
- エクスプローラー(PCアイコン)を開く
- 「PC」または「This PC」をクリック
- CドライブやDドライブが表示されます
もしDドライブに「Recovery」「回復」「リカバリー」などの名前が付いている場合、それはリカバリー領域の可能性が高いです。
② ディスクの管理で確認する
- タスクバーの検索欄に「ディスクの管理」と入力
- 「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」をクリック
- 一覧からCドライブやDドライブを確認
リカバリー領域の場合、容量が数GB〜数十GB程度と小さめで、名前に「回復」「リカバリー」と書かれていることが多いです。 保存領域としては使わないようにしましょう。
③ メーカーのマニュアルや説明書を見る
NEC、富士通、Dell、HP などメーカー製PCは、取扱説明書や公式サイトに「Dドライブはリカバリー領域です」と明記されている場合があります。
見分けるポイントまとめ
- 名前に「回復」「リカバリー」と書かれている
- 容量が数GB〜数十GBと小さい
- データを保存していないのに最初から使用済み容量が多い
これらに当てはまる場合は、保存に使わないようにしましょう。
じゃあ、どこに保存すればいいの?
リカバリー領域が使えない場合、次の保存先を利用するのがおすすめです。
- Cドライブの「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」
→ 基本的にはここが標準の保存先。ただしCドライブの容量を圧迫しやすいので注意。 - 外付けHDDやSSD、USBメモリ
→ 写真・動画など容量が大きいファイルを保存するのに便利。バックアップとしても安心。 - クラウドストレージ(OneDrive、Googleドライブ、Dropboxなど)
→ インターネット環境があればどこからでもアクセス可能。災害や故障に備えるバックアップとしても有効。 - データ保存用に新しくパーティションを作成する or 内蔵HDD/SSDを増設する
→ パソコンに詳しい人向けの方法。Dドライブがリカバリー用になっている場合でも、自分でデータ専用の領域を作れます。
まとめ
- Cドライブはシステム用、Dドライブはデータ保存用 が基本
- ただしDドライブがリカバリー領域の場合は保存に使わない
- 保存は「Cドライブのユーザーフォルダ」「外付けHDD」「クラウド」を組み合わせるのがおすすめ
- 写真や動画など大きなデータは外付けやクラウドに逃がして、Cドライブの容量を空けておくと安心
迷ったときは、写真や動画などの大きなデータはDドライブへ、アプリやシステムはCドライブへと覚えておけば安心です。

