「送ったはずのメールがGmailに届かない」「取引先からの重要なメールが迷惑メールフォルダに入っていた」──そんな経験はありませんか?
Gmailは世界中で利用されている便利なサービスですが、セキュリティや振り分け機能が強力なため、正しいメールも届かないことがあります。
本記事では、Gmailにメールが届かないときの原因と解決方法をわかりやすく解説します。
Gmailでメールが届かないときによくある原因
Gmailはセキュリティが強力で便利な反面、正しいメールでも届かない・見つからないことがあります。ここでは代表的な原因を紹介します。
1. 迷惑メールフォルダに入っている
Gmailは自動で迷惑メールを判定しています。
件名に「無料」「お得」などの表現があるメールや、大量送信されたメールは、正規のものでも迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあります。
2. プロモーションタブに振り分けられている
受信トレイは「メイン」「ソーシャル」「プロモーション」に自動分類されます。お知らせやメルマガはプロモーションに入ることが多く、気づかず「届いていない」と勘違いしやすいポイントです。
3. 受信トレイの容量がいっぱいになっている
Gmailの無料容量は15GBですが、GoogleドライブやGoogleフォトと共有しています。容量が限界になると、新しいメールが受信できなくなります。大きな添付ファイルや不要メールの削除が必要です。
4. メールアドレスの入力間違い
「.com」と「.co.jp」の違い、「0(ゼロ)」と「o(オー)」の見間違いなど、一文字違うだけでメールは届きません。意外と多い原因です。
5. 添付ファイルやリンクが原因でブロックされる
ウイルス感染のリスクがある形式(exeファイルなど)や、大きすぎる添付ファイル(25MB以上)はGmailでブロックされます。URLリンクが多いメールも迷惑判定されやすいです。
6. 送信元のサーバーが迷惑メール判定されている
相手の会社やプロバイダのサーバーが、スパム送信元として登録されている場合、Gmail側でブロックされることがあります。送信側の問題のため、自分の受信設定を変えても解決しないケースです。
まず確認したいチェックポイント
Gmailでメールが届かないと感じたら、まずは次のポイントを順番にチェックしてみましょう。多くのケースはここで解決します。
1. 迷惑メールフォルダ・プロモーションタブを確認する
届いていないと思っても、実は 迷惑メールフォルダ や プロモーションタブ に振り分けられていることがよくあります。特に初めての送信者や企業からのメールは要注意です。
2. フィルタや転送設定を見直す
自分で設定したフィルタや自動転送のルールによって、メールが別フォルダへ移動している可能性があります。
Gmailの「設定 → フィルタとブロック中のアドレス」を確認しましょう。
3. 受信容量をチェックする
GmailはGoogleドライブやGoogleフォトと容量を共有しています。15GBの上限に達すると、新しいメールを受信できません。不要な添付ファイル付きメールを削除したり、容量を追加購入することで解決できます。
4. メールアドレスを再確認する
送信相手に「正しいアドレスで送信しているか」を確認しましょう。
特に「.com / .co.jp」や「0(ゼロ)/o(オー)」の打ち間違いは多いです。
5. スマホアプリとブラウザの両方で確認する
スマホアプリの不具合や同期の遅延でメールが表示されない場合があります。
PCブラウザ版のGmail(https://mail.google.com/)
でも確認してみると見落としを防げます。
Gmailの設定で改善できる対処法
原因をチェックしても解決しない場合は、Gmailの設定を調整することで改善できるケースがあります。次の方法を試してみましょう。
1. 「迷惑メールではない」を選択して学習させる
迷惑メールフォルダに入ってしまった正規のメールは、開いて 「迷惑メールではない」 をクリックしましょう。Gmailが学習し、次回以降は受信トレイに届きやすくなります。
2. 重要な相手を連絡先に追加する
取引先やよくやり取りする相手のアドレスを 連絡先に追加 しておくと、迷惑メールに振り分けられにくくなります。
3. フィルタ機能を使って受信トレイに振り分ける
Gmailの「設定 → フィルタとブロック中のアドレス」で、特定の送信元を「受信トレイに必ず振り分ける」ルールを作成できます。重要な相手にはこの方法が有効です。
4. 「重要マーク」をつけて優先的に表示させる
届いたメールに手動で 「重要マーク(黄色い矢印)」 を付けると、次回以降も重要メールとして優先的に扱われるようになります。
5. スマホ通知を見直す
アプリ側の通知設定がオフになっていると、メールは届いていても気づかないことがあります。AndroidやiPhoneの「通知設定」も確認しましょう
それでも改善しないときの対応
原因のチェックや設定を見直しても、Gmailでメールが届かない問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
1. 送信相手に設定を確認してもらう
相手のメールサーバー側で、送信認証(SPF・DKIM・DMARC)が設定されていないと、Gmailに届かない場合があります。送信者に「自社のメール設定を確認してほしい」と伝えるのも一つの方法です。
2. Gmailの公式サポート・ヘルプフォーラムを利用する
Gmailには公式のサポートページやユーザーフォーラムがあります。そこで同様のトラブル事例や解決策を確認できます。
Google ヘルプセンター
3. 別のメールアドレスを利用してみる
Gmailがどうしても受信できない場合、Yahoo!メールやプロバイダメールなど、別のメールアドレスを使ってやり取りしてみると問題の切り分けになります。
4. 代替の連絡手段を確保する
重要な連絡が滞ると業務にも影響します。どうしても解決しないときは、電話やLINE、Teams、Slackなどの別の連絡手段を利用してやり取りを続けましょう。
まとめ
Gmailでメールが届かない原因の多くは、
- 迷惑メールフォルダやプロモーションタブに振り分けられている
- 受信容量の不足
- メールアドレスの誤入力
- 添付ファイルや送信元サーバーの問題
といった身近なものです。
まずは迷惑メールフォルダやフィルタ設定を確認し、連絡先追加やフィルタ作成で改善を試みましょう。どうしても解決しない場合は、相手側に確認してもらうか、代替の連絡手段を確保するのが安心です。