光コラボを使っているけど固定IPが使いたい…そんなときどうする?
自宅に防犯カメラを設置して外出先から見たい、
在宅ワークで職場のネットワークにVPN接続したい、
あるいは、自宅サーバーを公開したい――
そんなときに必要になるのが「固定IPアドレス」です。
でもここで問題になるのが、
「いま契約している光コラボで、固定IPって使えるの?」という疑問。
結論から言うと、多くの光コラボ回線では固定IPが使えません。
なぜなら、光コラボは「回線+プロバイダがセット」になっているため、プロバイダだけを乗り換えて固定IPを追加することができないからです。
では、どうすれば固定IPが使えるようになるのでしょうか?
この記事では、
- 光コラボと固定IPの関係
- 固定IPを使うための構成変更(再構成)方法
- 固定IPが使えるおすすめプロバイダ
をわかりやすく解説します。
防犯カメラ・VPN・在宅業務などで固定IPが必要な方は、ぜひ参考にしてください。
光コラボでは固定IPが使えない?その理由とは
光回線サービスには大きく分けて2つのタイプがあります。
- フレッツ光(NTTの回線+プロバイダを別々に契約)
- 光コラボ(回線とプロバイダがセットになったサービス)
光コラボは、ドコモ光・ソフトバンク光・楽天ひかりなどが代表的で、
「手続きが簡単」「料金がセットでお得」といったメリットがあります。
しかしこの「セット」という仕組みが、固定IPを導入する際のネックになります。
固定IPは「プロバイダ」が提供するサービス
実は、固定IPを発行するのは回線業者(NTT)ではなく、プロバイダ側です。
フレッツ光のように「プロバイダを自分で選べるタイプ」なら、
Interlink(インターリンク)などの固定IP対応プロバイダを選べば、すぐに利用できます。
一方で光コラボは、プロバイダがセットになっているため変更ができず、固定IPオプションも用意されていないことが多いのです。
● 通常のプロバイダ:動的IP(接続のたびに変わる)
● 固定IP対応プロバイダ:同じIPアドレスをずっと割り当ててくれる
固定IPが必要になる主な場面
利用シーン | 固定IPが必要な理由 |
---|---|
自宅や事務所にVPNで接続 | 接続先がIPアドレスでの認証を求める |
自宅サーバーやNASの運用 | 外部から安定してアクセスしたい |
防犯カメラの遠隔監視 | 外からアクセスできるようにするには固定IPが便利 |
特定のサービスにIP制限がある | 管理画面やFTPにIP制限がかかっている |
法人向けネットワーク管理 | アクセス制御やログ管理のためIP固定が必要なことも |
実際の対応状況(2025年現在)
光コラボ名 | 固定IP対応状況 |
---|---|
ドコモ光 | ❌ 非対応(個人) |
ソフトバンク光 | ❌ 非対応 |
楽天ひかり | ❌ 非対応 |
BIGLOBE光 | △ 法人のみ/高額 |
AsahiNet光 | △ 法人向け相談可 |
固定IPを必要とする用途がある場合、光コラボではほぼ対応できないと考えてよいでしょう。
固定IPを使いたいときは「再構成」が必要になることも
光コラボを契約中で固定IPが使えない場合、
最も確実な方法は、回線とプロバイダを分離して再構成することです。

再構成ってむずかしいの?
いえ、意外と簡単です。以下のような流れになります。
固定IPを使うための再構成ステップ
- 光コラボの解約(タイミング注意。先に次の回線の申込みをしておくと安心)
- NTTフレッツ光(東日本/西日本)の契約
- 固定IP対応のプロバイダに申し込み(例:Interlink)
- ルーターやパソコンに、接続用IDとパスワードを設定
特に、Interlinkなどのプロバイダは即日ID発行に対応しているので、急ぎの用途にも向いています。
再構成といっても、工事は基本不要。書類と設定変更で完了するケースもあります。


よくある質問
- 固定IPって本当に必要?
-
自宅サーバー、VPN、防犯カメラ、遠隔業務などを外から安定して接続するなら必須です。
- 光コラボのまま固定IPは使えないの?
-
基本は無理です。一部の光コラボが法人向けに提供していますが、一般個人向けには非対応がほとんど。
固定IPが必要なら「光コラボ卒業」が近道!
光コラボ | 固定IPが使えない・自由度が低い |
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フレッツ光+プロバイダ | 固定IPもOK/用途に応じて選べる |