「光回線っていろいろありすぎて、何が違うのかわからない…」
そんな風に感じたことはありませんか?
「フレッツ光」「ドコモ光」「ソフトバンク光」「auひかり」など、
名前は聞いたことがあっても、それぞれの仕組みや違いは案外わかりにくいものです。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、代表的な光回線の種類とその違いを解説します。
それぞれの特徴を知れば、きっと「自分に合った回線」が見えてきますよ!
光回線って何?初心者向けにやさしく解説
「光回線」とは、光ファイバーを使った高速インターネット回線のことです。
スマートフォンやポケットWi-Fiなどと違い、自宅までケーブルを引き込む固定回線なので、通信がとても安定しています。
動画視聴、オンライン会議、ゲーム、在宅ワークなど、
ネットをたっぷり使いたい方にとっては、一番ストレスの少ないネット環境です。
代表的な光回線の種類と特徴
ここからは、代表的な光回線のタイプを4つに分けて解説していきます。
① フレッツ光+プロバイダ|昔ながらのスタンダード型
「フレッツ光」はNTT東日本・西日本が提供する回線で、
インターネットを使うには「プロバイダ」を別で契約する必要があります。
- 例:フレッツ光+OCN/BIGLOBE/So-net など
- 通信速度は下り最大1Gbps(ベストエフォート型)
メリット | デメリット |
---|---|
プロバイダを自分で選べる(自由度が高い) 全国対応で、都市部〜地方まで使える 法人契約やオフィスでも多く導入されている | 回線とプロバイダが別契約なので、料金がやや高め 請求やサポートが別会社になる場合もあり、やや複雑 |

料金が高くなる
でも実は…メリットもあります!
- 回線・プロバイダが分かれているからこそ、どちらのトラブルか切り分けしやすい
- サポートの質を重視して信頼できるプロバイダを選べる
- 同じフレッツ回線でも、プロバイダによって通信品質や混雑状況が違うため、カスタマイズ性が高い




② 光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光・楽天ひかりなど)
フレッツ光の回線を「まとめて販売」しているのが光コラボと呼ばれるサービスです。
NTTの設備を使いながら、回線とプロバイダをセットで提供しています。
例:ドコモ光、ソフトバンク光、楽天ひかり、ビッグローブ光、@nifty光
メリット | デメリット |
---|---|
回線とプロバイダがまとめて申し込めるので簡単 スマホとセットで割引になる(ドコモ光×ドコモスマホなど) サポート窓口も一本化されてわかりやすい | 自由にプロバイダを選べない場合がある フレッツ光と同じ回線なので、混雑による速度低下が発生することも トラブル時の対応が遅れることがある |



たとえば通信トラブルが起きたとき、光コラボは「プロバイダ → 回線元(NTT)」と二重で確認が必要になる場合があります。
結局、最終的にはNTT側が対応するため、復旧までに時間がかかることも。
この点は、サポートの早さを重視する人には気になるポイントです。


③ 電力系光(コミュファ光・eo光・メガエッグなど)
地域の電力会社が提供している独自回線です。
エリアは限られますが、独自のネットワークで速度や安定性に定評あり。
- 東海:コミュファ光
- 関西:eo光
- 中国:メガエッグ
- 四国:ピカラ光
- 九州:BBIQ
メリット | デメリット |
---|---|
回線が混雑しにくく、通信速度が安定して速い 地域密着でサポートが手厚い プロバイダ込みの料金が安め | 対応エリアが限られる 引越しの際に継続利用が難しい |
④ auひかり|KDDIの独自回線
KDDIが独自に展開する光回線で、フレッツ光とは別の回線網を使用しています。
特に、混雑しにくい環境での高速通信が魅力です。
メリット | デメリット |
---|---|
独自回線のため、速度が安定しやすい auスマホとのセット割引あり キャッシュバックキャンペーンが多い | 提供エリアが限定的(特に東北・北海道は非対応エリアあり) マンションタイプだとフレッツ回線が使われることもある |
光回線の違いをかんたん比較!
回線タイプ | 回線 | プロバイダ | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
フレッツ光+プロバイダ | NTT | 自由に選択 | 自由度高いがやや高め | こだわり派・法人利用 |
光コラボ(ドコモ光など) | NTT | 一体型 | 契約・サポートが楽 | 初心者・スマホセット割 |
電力系光 | 独自 | 一体型 | 地域密着・速度安定 | 地元での信頼性重視 |
auひかり | 独自 | 一体型 | 高速・キャンペーン多 | 通信速度を重視する人 |
初心者向け!こんな人にはこの光回線
- スマホ代もまとめて安くしたい人
→ドコモ光・ソフトバンク光など「スマホセット割」がある光コラボ - とにかく速くて安定した回線が欲しい人
→ auひかり・電力系光(地域限定) - ネットには詳しいが、こだわって選びたい人
→ フレッツ光+好きなプロバイダを選ぶ形
フレッツ光のちょっとマニアックだけど便利な機能「2セッション接続」



ここからは中級者向け法人向けの情報です
実はフレッツ光は、1回線で2つのプロバイダと契約できる「2セッション接続」という機能があります。
たとえば…
- 昼間だけ速度が落ちる…→別のプロバイダで回避!
- プロバイダが障害中…→もう一方のプロバイダに切り替えて使える!
というように、ちょっと上級者向けではありますが、信頼性を高めたい人や、業務用途で使う人には非常に便利な仕組みです。
マルチセッション対応のルーターが必要ですが、これができるのは「フレッツ光+プロバイダ」型ならではの強みですね。
フレッツ光は「2セッション接続」が可能|使い分けもできる便利機能!
フレッツ光+プロバイダ契約の強みのひとつが、「2セッション接続」という機能。
これを活用すれば、1回線で2つのプロバイダを切り替えて使えるようになります。
2セッション接続とは?
1本のフレッツ光回線に、2つのPPPoE接続(プロバイダ接続)を同時に持たせる機能です。


こんな使い方ができます
シーン | 活用方法 |
---|---|
昼だけ速度が遅い | 時間帯でプロバイダを切り替えて快適に |
通信トラブル時 | 別プロバイダに切り替えてネット確保 |
家族用と仕事用を分けたい | 使用先(端末)ごとに接続を分ける |
動画やZoom用に分離 | 通信が重い作業は別セッションに割り当て |
必要な機材:マルチセッション対応ルーター
2セッション接続を使うには、複数のPPPoE接続を同時に設定できるルーターが必要です。
- NEC:Atermシリーズ(WG2600HSなど)
- BUFFALO:WXRシリーズ(上位モデル)
- YAMAHA:RTXシリーズ(法人向け)
※一部のルーターでは「割り当てIPアドレスごとに使うセッションを変える」など細かく設定できます。
注意点
- IPoE(IPv6)方式では2セッションは使えないため、PPPoE接続が前提
- プロバイダ契約は2つ分の料金がかかる
- 自分でルーター設定が必要なため、中級者向け
こんな人におすすめ
- 通信の安定性やバックアップを重視する法人やフリーランス
- 「混雑を避けて快適に使いたい!」というネットヘビーユーザー
- 家庭内で仕事用・プライベート用を分けて使いたい人
フレッツ光は 「ちょっと高いけど自由度の高さが魅力」
「プロバイダが選べる」「サポートが分かれていて自己解決しやすい」だけでなく、
2セッション接続のように“ネット環境を自分でコントロールできる”のがフレッツ光の魅力です。
初心者向けには光コラボが楽で人気ですが、
「快適さ・安定性・自由度」を求めるなら、やはりフレッツ光+プロバイダ型も選択肢に入れておきたいですね。
自分の暮らしに合った光回線を選ぼう
光回線は、どれを選んでも“速くて快適”なインターネットが使えるのが特徴です。
ですが、それぞれ仕組みや契約方法、エリア、料金体系に違いがあります。
まずは、「自分が何を重視するか」を考えてみましょう。
- スマホの料金もまとめたい?
- とにかく速さと安定感?
- 料金の安さ? サポートの手厚さ?
あなたの暮らしにぴったりな回線を選んで、ストレスのないネット生活を始めてみてくださいね!