複数のパソコンやOfficeを使っていると、
「どのアカウントにどのOfficeが登録されているのか分からない」
「新しいOfficeを入れたのに、古いライセンスが出てくる」
という混乱が起きやすくなります。
実は、OfficeのライセンスはMicrosoftアカウントと紐づけられて管理されています。
アカウントの状態を整理することで、インストールトラブルやライセンスの競合を防ぐことができます。
ライセンスの紐づけとは?
Microsoft 365やOffice 2021以降の製品は、
プロダクトキー(製品キー)だけでは完結せず、Microsoftアカウントに登録して初めて有効になります。
- アカウントにログインすると、自動で「持っているOffice」として認識
- 再インストールやPCの買い替え時も、このアカウント経由で再ダウンロードできる
- 複数のOfficeを同じアカウントで使うと、古いものが優先されることがある(要注意!)
紐づけされているOfficeを確認する方法
手順①:Microsoftアカウントにサインイン
- ブラウザで https://account.microsoft.com/services/ にアクセス
- Officeを購入・インストールしたときに使ったMicrosoftアカウントでサインイン
手順②:「サービスとサブスクリプション」を確認
ログイン後、「サービスとサブスクリプション」ページに登録中のOfficeが表示されます。
- Microsoft 365 Personal/Family → サブスクリプション形式
- Office Home & Student 2021/2024 → 永続ライセンス形式
- Office 2016以前 → 登録されていない場合もあり(キー入力方式)
ここで「有効期限」「インストール済みデバイス数」も確認できます。
手順③:アカウントを切り替えて再確認
複数アカウントを持っている場合(例:仕事用・個人用)、
別のアカウントでも上記のページを開いて確認します。
「どのアカウントにどのOfficeが登録されているか」をメモして整理しておくのがポイント。
紐づけを整理するコツ
1.不要な古いアカウントを使わない
- すでに使っていないメールアドレスや、古いOfficeが登録されているアカウントは今後使わない
- ログイン時は常に「新しいOfficeが登録されているアカウント」を使う
2.新しいOfficeは別のアカウントに紐づける
- 古いライセンスと競合しないように、新Officeは新しいMicrosoftアカウントで登録
- どうしても同じアカウントを使いたい場合は、古いOfficeを完全にアンインストールしてからインストールする
3.インストール済みデバイスを管理する
- サービスとサブスクリプション画面で「インストール済みデバイス」を確認
- 使っていないPCがあれば「サインアウト」しておく
紐づけ状態が不明な場合の確認方法(Office側から)
方法①:Officeアプリから確認
- WordやExcelを開く
- [ファイル] → [アカウント]
- 「ユーザー情報」または「ライセンス情報」に表示されるアドレスを確認
ここに表示されているメールアドレスが、現在アクティブなMicrosoftアカウントです。
方法②:プロダクトキーを再確認したい場合
- https://redeem.microsoft.com/にアクセスし、 新しいプロダクトキーを入力すると、どのアカウントに紐づけるか選択できます。
- すでに登録済みのキーの場合、該当アカウントでのみ有効化可能です。
うまく整理できないときの対処
- 同じアカウントに複数のOffice(2016/2019/2021など)が登録されている場合、
古いバージョンが優先されることがある - どうしても切り分けが難しいときは、
Microsoft公式サポート(チャットまたは電話)で「ライセンスの紐づけ状態を確認」してもらうのが確実
まとめ
- OfficeはMicrosoftアカウントとセットで管理される
- 紐づけされたOfficeは「サービスとサブスクリプション」ページで確認可能
- 複数バージョンを同じアカウントに登録すると、古いOfficeが優先される場合がある
- 競合を防ぐには、
1.古いOfficeを削除
2. 新アカウントでサインイン
3.紐づけ状態を定期的に確認
