「印刷しようとしたら プリンターがオフラインです と出て動かない…」
自宅や職場で、こんな経験ありませんか?
特に年配の方やパソコンが苦手な方にとって、何をどうすればよいかわからず困ってしまうことも。
この記事では、プリンターがオフラインになる主な原因と、すぐに試せる7つの対処法をわかりやすくご紹介します。
WindowsでもMacでも対応できるよう解説していますので、ぜひ参考にしてください。
プリンターが「オフライン」とはどういう状態?
パソコンから印刷しようとしたとき、
「プリンターがオフラインです」
というメッセージが表示されて印刷できないことがあります。
これは、パソコンとプリンターの通信ができていない状態を指します。つまり、プリンターがパソコンと「つながっていない」状態です。
オンラインとの違いをかんたんに説明
- オンライン: パソコンとプリンターが正常に通信できている状態(印刷可能)
- オフライン: 通信ができず、印刷できない状態
プリンターがオフラインになる主な原因5つ
① プリンターの電源が入っていない
意外と多いのが、電源が入っていない・コンセントが抜けているケースです。
確認ポイント
- 電源ボタンは押されているか
- 電源ランプは点灯しているか
② USBやLANケーブルが抜けている/Wi-Fi接続が切れている
有線接続(USB・LAN)の場合は、ケーブルがゆるんでいたり外れていることも。
無線(Wi-Fi)接続では、Wi-Fiルーターが不安定になっている可能性があります。
③ WindowsやMacの設定でオフライン状態になっている
パソコン側の設定が「オフラインで使用する」状態になっていると、通信が遮断されてしまいます。
④ 印刷キュー(印刷待ち)が詰まっている
印刷が途中で止まったり、紙詰まりなどでエラーが起きたまま放置されると、プリンターが反応しなくなることがあります。
⑤ プリンタードライバーやソフトの不具合
パソコンとプリンターの間をつなぐ「ドライバー」が古かったり、壊れていたりすると認識できないことがあります。
すぐにできる!7つの対処法
① プリンターの電源とケーブルを確認
まずは基本のチェックから。
プリンターの電源が入っているか、ケーブルがしっかり差し込まれているかを確認します。

省エネモードでスリープしているだけの場合もあります。一度電源ボタンを押してみましょう。
② Wi-Fi接続の状態をチェック(家庭用ルーターも再起動)
無線接続の場合、Wi-Fiが切れていることも。
プリンターのWi-Fiランプが点灯しているか、接続先が正しいか確認してください。



Wi-Fiが不安定なときは、プリンターとルーター、パソコンすべてを再起動すると改善する場合があります。
③ パソコン側で「オフライン使用を解除」する方法
- 「設定」→「デバイス」→「プリンターとスキャナー」
- 対象のプリンターをクリックし、「キューを開く」
- メニューから「プリンター」→「プリンターの使用をオフライン」にチェックが入っていたら外す
- 「システム設定」→「プリンターとスキャナー」
- 対象のプリンターを選び、「キューを開く」
- 一時停止中なら「再開」をクリック
④ 印刷ジョブのキャンセルとキューのクリア
プリンターにたまった印刷待ちデータ(ジョブ)が原因のときは、すべて削除します。



エラー中のジョブが残っていると、次の印刷もできなくなります。
⑤ プリンターの再起動&パソコンの再起動
一時的な不具合は、再起動するだけで改善することもあります。
プリンターとパソコンの両方を一度電源を切って、再起動してみましょう。
⑥ ドライバーの再インストールやアップデート
古いドライバーや不具合のあるソフトが原因の場合は、メーカー公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールしましょう。
⑦USBポート側の不具合にも注意(Windows/Mac共通)
パソコンのUSB差込口(ポート)自体が故障していることもあります。
見た目ではわかりにくいのですが、以下のような場合にはポートが原因かもしれません。
よくある症状
- プリンターを接続しても認識されない
- マウスやキーボードも同じ口で動かない
- 差し込みがゆるい/抜き差ししても反応がない
対処法
- 他のUSBポートにプリンターを差し替えてみる(前面/背面など)
- 他のUSB機器がそのポートで使えるかどうか確認
- USBハブ経由の場合は直接PCに接続してみる



特にノートパソコンの場合、左右に複数のUSB口があることが多いので、位置を変えてみるだけで直ることもあります!
印刷先のプリンターが間違っている(複数台ある場合)
会社や家庭で複数台プリンターがあると、違うプリンターが選ばれている場合があります。
対処法
・印刷時に「プリンターの選択」で正しい機種を選ぶ
・不要なプリンターを削除しておくとトラブル防止に
一時的なWindows/Macの不具合(アップデート直後など)
OSのアップデート後や不具合が起きたタイミングで、プリンタードライバーが認識されなくなることもあります。
対処法
- Windows UpdateやMacOSの更新履歴を確認
- 必要に応じてドライバーの再インストール
セキュリティソフトの通信制限
ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトが、プリンターとの通信をブロックしている場合があります(特に無線接続時)。
対処法
- 一時的にセキュリティソフトをオフにして印刷できるか試す
- 信頼できる機器として許可設定を追加する
プリンターの初期化(最終手段)
どうしても解決しない場合は、プリンターを初期状態に戻すことで改善することもあります。
ただし設定もすべて消えるので注意が必要です。
それでも解決しないときは?
メーカーサポートに問い合わせる
- キャノン、エプソン、ブラザーなど、メーカーのサポートページに「トラブル診断ツール」があります。
- 型番や症状を入力するだけで、具体的な対処法を提示してくれます。
それでも直らないときは…買い替えも検討しよう
プリンターは5〜7年程度で劣化していく、「消耗品」のひとつです。
修理や何度も設定を直す手間を考えると、新しい機種への買い替えのほうがコスパが良いこともあります。
買い替えを検討したいプリンターの状態
- 10年以上前の機種を使っている
新しいOSにドライバーが対応していないことが多いです。 - インクの出が悪い/印刷ムラが多い
ヘッドの劣化が進んでいる可能性があります。 - Wi-Fi接続が安定しない
古い機種は無線性能が弱く、頻繁に切断されることも。 - エラー頻度が増えている
内部の電子部品やセンサーが劣化している可能性も。 - 対応インクがすでに販売終了になっている
買い替えるとこんなメリットも!
- スマホから直接印刷できる最新モデルも多く、操作が簡単
- インク代の節約タイプ(大容量ボトル式)なども登場
- コピー・スキャン付き複合機でも1万円台〜から購入可能



最近は「インクより本体のほうが安い」こともあるので、無理に古い機種を使い続けるより、トラブルの少ない最新モデルに乗り換えるのもひとつの選択です。
■バランス重視派におすすめ
キヤノン Canon プリンター A4インクジェット複合機 PIXUS TS8730
家庭用プリンターとしてデザイン・機能・画質のバランスがとれた1台。
写真の発色も美しく、年賀状印刷はもちろん、普段使いにもぴったりの複合機です。
- スマホから直接印刷も可能
- 無線・有線どちらも対応
- コピー・スキャン機能付き
- 操作も直感的でシンプル
写真入りの年賀状をキレイに印刷したい方に最適です。
おすすめのプリンタ
■ コスパ&機能重視派におすすめ
エプソン A4ビジネスインクジェットカラー複合機 FAX PX-M730F
FAX付きで4役こなせるコスパ優秀な複合機。
ビジネス用途にも対応できるモデルながら、個人家庭でも手軽に使える一台です。
- プリント・コピー・スキャン・FAX対応
- 前面2段給紙でハガキ印刷も楽々
- 顔料インクで文字印刷がくっきり
- コンパクト設計で場所もとらない
家族の書類・仕事・年賀状…すべて1台で済ませたい方におすすめ!
「オフライン」表示に慌てず落ち着いて確認を!
プリンターがオフラインになる原因は、通信や設定のちょっとしたトラブルであることが多いです。
今回ご紹介した対処法を一つずつ試していけば、多くのケースは解決できます。
困ったときは、「電源・Wi-Fi・パソコン設定」の3点をまず確認しましょう。
それでも直らないときは、メーカーサポートや買い替えも選択肢のひとつです。