固定IPアドレスを使うとハッキングされやすくなるって本当?
固定IPは便利な一方で、「セキュリティが心配」「狙われやすいのでは」といった不安の声をよく耳にします。
たしかにIPアドレスが固定されることで、悪意のあるアクセスを受ける可能性が“ゼロではない”のも事実。
ですがご安心ください。正しく使えば、固定IPはむしろセキュリティ強化にもつながります。
本記事では、初心者の方でもわかるように、固定IPの仕組みやリスク、そして安全に使うための基本的な対策を解説します。
そもそも固定IPとは?動的IPとの違いも解説
- 固定IP:常に同じIPアドレスで接続される
 - 動的IP:接続のたびに変わる(一般的な家庭用)
 - 固定IPのメリット:外部からのアクセス(監視カメラ、VPN、サーバー公開)に便利
 


固定IP=危険?よくある誤解
「固定IPにすると、ハッキングされやすいって本当ですか?」
そんな声をよく聞きます。確かに、IPアドレスが固定されていると、攻撃者に見つかりやすくなるという面はあります。しかし、それがすぐに「危険」と結びつくわけではありません。
実は、企業や自治体など、セキュリティに厳しい現場でも固定IPは広く使われています。なぜなら、固定IPには「特定の相手からのアクセスだけを許可する」「通信履歴を記録して不正を検知しやすくする」といったセキュリティ強化のメリットがあるからです。
「見つけやすい=危ない」は誤解
たとえば、家の住所(IP)が固定されていたとしても、鍵をかけて、防犯カメラをつけて、施錠管理していれば簡単に侵入されませんよね。
固定IPも同じで、しっかりとしたセキュリティ対策を取っていれば、問題なく安全に使えるのです。
本当に危険なのは「脆弱な設定」
実際に狙われやすいのは、以下のようなケースです
- 初期パスワードのまま使用している
 - 不要なポートを開いたままにしている
 - セキュリティソフトやファイアウォールを導入していない
 - 古い機器でファームウェア更新がされていない
 
つまり、「固定IPだから危ない」のではなく、設定や使い方に問題があると危ないというのが正解です。
きちんと対策をすれば、安全に使える
これから固定IPを利用しようとしている方が、最低限のセキュリティ対策を意識すれば、個人でも安心して使えます。
初心者でもできる具体的なセキュリティ対策をわかりやすくご紹介します。
初心者でもできる固定IPのセキュリティ対策
固定IPアドレスを安全に使うためには、難しい知識よりも「基本的な設定をおさえること」が大切です。ここでは、初心者の方でもできる実践的なセキュリティ対策を紹介します。
強力なパスワードを設定する
初期パスワードのままルーターやNASを使っていませんか?
「admin/1234」などのパスワードはすぐに見破られてしまいます。
- 英数字・記号を組み合わせた12文字以上のパスワードに変更
 - 定期的にパスワードを見直す
 - 管理画面には2段階認証を設定できるとベスト
 
必要なポートだけ開ける
ポート開放は、外部から内部の機器にアクセスするために必要ですが、開けすぎると攻撃の入り口にもなります。
- 使う機能に必要なポートだけを開放する
 - 使わないサービスのポートは閉じる
 - UPnP(自動でポートを開く機能)は無効化がおすすめ
 
ファームウェア・OSは常に最新に
古いルーターやNAS、カメラには脆弱性(セキュリティの穴)が残っていることがあります。
- メーカーの公式サイトでアップデート情報をチェック
 - 自動更新機能がある機器は有効にしておく
 - サポート終了済みの機器はできれば交換を検討
 
アクセス制限を活用する(IP制限)
固定IPだからこそできるのが「アクセス元の制限」です。
たとえば、「この管理画面には自分のIPアドレスからしか入れない」という設定にすれば、他人の不正ログインをシャットアウトできます。
- VPN経由に限定する(セキュリティが一気に向上)
 - 特定のIPからのアクセスしか許可しない設定にする
 
セキュリティソフトとファイアウォールを併用する
PCやサーバーには必ずセキュリティソフトを導入しましょう。ルーター側のファイアウォール機能も有効にしておくと安心です。
- 無料でも良いのでセキュリティソフトは必須
 - ファイアウォールで外部からのアクセスを制限
 
一番の対策は「気にすること」
セキュリティの基本は「完璧に守る」ことではなく、「注意を払っておくこと」です。
知らないうちに放置された設定や古いパスワードが、攻撃のきっかけになることがほとんど。
その意味でも、固定IPを使う方は「守る意識」を持つことが最大の防御になります。
固定IPだからこそできるセキュリティ強化
固定IPは、ただ「同じIPを使い続ける」というだけのものではありません。
使い方次第で、セキュリティを高めるための“武器”にもなるのです。
ここでは、固定IPがあるからこそ実現できるセキュリティ対策をご紹介します。
管理画面を「自分のIPからだけ」アクセス許可にできる
たとえば、自宅や事務所のルーター、NAS、カメラ、WordPressの管理画面などに、外部からアクセスできるようにしている場合。
そのままだと、世界中の誰でもアクセス可能になってしまう可能性があります。
しかし、固定IPがあれば、「このIPからのアクセスだけ許可、それ以外はブロック」
という設定が可能になります。
これにより、不正アクセスのリスクを大きく減らせます。
VPN接続の認証に使える
VPNを使って社内ネットワークや自宅の機器に安全にアクセスする場合、固定IPを持つ側にだけVPN接続を許可するという方法があります。
これにより、認証性・安全性が一気に高まります。
不正アクセスのログを追跡しやすい
動的IPの場合、接続元が変動するため、不審な通信がどこから来たのか特定しづらいことがあります。
固定IPを使えば、接続ログに記録されるIPも一定なので、
- 誰が・いつ・どのようにアクセスしたか
 - 不正アクセスがどこから来たか
 
を追いやすくなり、対策もしやすくなるのです。
信頼性の高い送信元IPとしてメール運用にも◎
メールサーバーや独自ドメインを運用している場合、送信元IPが毎回変わるとスパム判定されやすくなることがあります。
固定IPなら、送信元のIPをSPFなどのDNSレコードに明記できるため、メールの到達率が上がり、信頼性が高まります。
固定IPは「便利なだけ」じゃない。使いこなせば安心・安全!
固定IPアドレスは、正しく使えばセキュリティを高める大きな味方になります。
大切なのは、「怖いから使わない」ではなく、「正しく使って守る」こと。
むしろ、動的IPでは実現できない安全性を手に入れることができるのが、固定IPの強みです。
固定IPアドレスに関するよくある質問(FAQ)
- 固定IPって、そもそも何ですか?
 - 
インターネット接続時に割り当てられる「IPアドレス」が毎回変わらず、常に同じになるのが「固定IP」です。通常の家庭用回線は「動的IP(毎回変わる)」なので、特定の機器にアクセスしたい場合に不便なことがあります。
 - 固定IPはどんな場面で必要になりますか?
 - 
主に以下のような用途で使われます
- 防犯カメラの遠隔監視
 - 自宅サーバー・NASへのアクセス
 - VPN接続(テレワークや社内システム利用)
 - ゲームや配信でポート開放が必要なとき
 - FTPやリモートデスクトップの利用
 - Webサービス運営(メールサーバーやホームページなど)
 
 - 一般家庭や個人でも申し込めますか?
 - 
はい。法人向けのイメージが強いですが、個人や在宅ワーカーでも利用可能です。特に在宅勤務や副業でのサーバー運用には便利です。
 - 設定が難しそうで心配です…
 - 
基本的には、プロバイダから発行される設定情報をルーターに入力するだけで使えます。初心者向けにマニュアルがあるサービスも多く、不安な方はサポート付きのプロバイダ(例:インターリンク)を選ぶと安心です。
 - 料金はどのくらいかかりますか?
 - 
プロバイダによって異なりますが、月額500円〜1,500円程度が一般的です。
たとえば「インターリンク」では、月額1,100円(税込)でIPv4固定IPが使えて、最短3分で即日発行できます。 - セキュリティ的に問題はありませんか?
 - 
固定IP自体が危険というわけではありません。ただし、アクセス制限やファイアウォール設定を適切に行う必要があります。逆に、IP制限でセキュリティ強化ができるというメリットもあります。
 - 契約期間に縛りはありますか?解約は自由?
 - 
多くの固定IPサービスは最低利用期間がないか、1ヶ月単位で契約できます。インターリンクのように違約金なしで解約できるサービスもあるので、短期利用にもおすすめです。
 - 今使っているインターネット回線でも固定IPは使えますか?
 - 
多くの光回線やフレッツ系回線で利用可能ですが、モバイル回線やCGNAT(IPv4アドレス共有)環境では使えない場合があります。事前に自分の回線の対応状況を確認することが大切です。
 - すぐに使い始められますか?
 - 
はい。たとえばインターリンクではクレジットカード払いなら最短3分で固定IPが発行され、すぐに利用できます。
 
初心者におすすめの固定IPサービスは?
「じゃあ、どのサービスで固定IPを申し込めば安心なの?」
そんな方におすすめなのが、インターリンクの「ZOOT NATIVE 固定IP」です。
インターリンク(ZOOT NATIVE)のおすすめポイント
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 固定IPタイプ | IPv4(v6プラスも対応) | 
| 発行までの時間 | 最短3分(クレジットカード払い) | 
| 月額料金 | 1,100円(税込)〜 | 
| 契約期間の縛り | なし(1ヶ月単位で解約OK) | 
| サポート体制 | メール・電話対応あり(初心者にも安心) | 
| 請求 | クレカ・口座振替対応(法人契約も可能) | 
- 自宅から安全にリモートアクセスしたい
 - 監視カメラやNAS、VPNを安心して使いたい
 - 導入や設定が不安なのでサポートが欲しい
 - 短期間だけ使いたいので違約金は避けたい
 
固定IPは怖くない。正しく使えば、むしろ安心
固定IPアドレスにはたしかに「常に同じIPを使う」という特徴があり、セキュリティ意識は必要です。
でも実際は、基本的な対策さえしていれば、安全に、そして便利に使うことができます。
さらに、固定IPだからこそできるセキュリティ強化の仕組みもあり、
「不安」から「安心」へ変えるための一歩になる
とも言えるのです。
まずは信頼できるサービスで、小さく試してみることから始めてみませんか?
インターリンクなら契約縛りもなく、安心して導入できます。
ぜひ安心して固定IPを活用してくださいね。

