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Microsoft Officeは高すぎる?代替ツールと使い分けのポイント

「WordやExcel、PowerPointにOutlookまで、Microsoft Officeって高くない?」
個人でちょっとした作業に使いたいだけなのに、年間1万円以上のサブスク…と感じたことがある人も多いはずです。

実は、無料や格安で使える代替ツールはたくさんあります。
でも、すべての場面で「代替でOK!」というわけではありません。

この記事では、Word・Excel・PowerPoint・Outlookの代替ツールをまとめて紹介しつつ、
「この場面では正規Officeを使わないと困るよ!」という注意点もお伝えします。

目次

Microsoft Officeが高いと感じる理由

  • サブスクリプション制(Microsoft 365)で毎年コストがかかる
  • 永続ライセンス版も高額(Home & Businessは3万円超)
  • 家庭や個人利用では使い切れないことも

Microsoft Office HOME 2024(最新 永続版)|

Office 2024 製品は 、2024 バージョンの Office アプリを利用できます。Word、Excel、PowerPointつき(Outlookなし)の買い切り版。

無料・格安の代替ツール【おすすめ】

Googleドキュメント/スプレッドシート/スライド/Gmail

  • Word→Googleドキュメント
  • Excel→スプレッドシート
  • PowerPoint→スライド
  • Outlook→Gmail+Googleカレンダー

メリット: 無料/自動保存/スマホでもOK
デメリット: レイアウト再現度が低い/日本語フォント少なめ/印刷前に調整が必要

Googleドキュメント

https://docs.google.com/document

スプレッドシート

https://docs.google.com/spreadsheets

WPS Office(有料・買い切り型)

  • Word/Excel/PowerPointに似た操作性
  • Outlookの代替はなし(メールソフトは別で用意)
  • Amazonで買える格安Office

WPS Office(ダウンロード版)ダブルピーエスオフィス 永続版

買い切り型のタイプ。最低限の機能を求める場合はこれで十分かつようできます。Microsoft Officeと近しい操作性と、同じ保存形式に対応し、高い互換性を備えています。またMicrosoft Officeと同じ、日本語フォント11書体(29種類)を収録しています。
※ダウンロードしてシリアル番号をソフトに入力するだけでは使えません。KINGSOFTサポートにてユーザー認証とシリアル番号の登録が必要です。

LibreOffice(無料・オープンソース)

  • Word→Writer
  • Excel→Calc
  • PowerPoint→Impress
  • Outlook代替は含まれず。メールは別ソフトで。
  • 古めのUIとやや重さが難点だが、無料で使えるのは大きい
  • Windows/Mac/Linuxに対応(プラットフォームを選ばず使える)

LibreOffice(リブレオフィス)は、無料で使えるオフィスソフトのひとつです。Microsoft Office(WordやExcelなど)の代替として使えるように開発された、オープンソース(誰でも無料で使える)ソフトウェアです。開発元はThe Document Foundationという非営利団体で、世界中の有志によって開発・改善が続けられています。完全無料・商用利用もOK。

注意点・デメリット

  • 画面デザイン(UI)が少し古くさく、慣れるまでに時間がかかる
  • WordやExcelで作ったファイルを開くと、レイアウトが崩れることがある
  • マクロ(VBA)などの高度な機能は対応していない/動作しない場合がある

でも要注意!代替ツールではNGなケース【具体事例つき】

1.官公庁・自治体・大企業との取引書類

事例:見積書をWordで提出するように指定されたが、Googleドキュメントで作成→レイアウト崩れ

フォントや余白が変わってしまい、「書類が見にくい」と再提出を求められた

マクロ付きのExcelファイル(.xlsmなど)を使う業務もあり、代替ツールでは動作しないことも

2.社内共通テンプレート・業務ツールの利用

事例:社内の報告書がPowerPoint指定。
→WPSで編集したらアニメーションが動かなかった

共有スライドの演出・レイアウトが壊れ、プレゼンに支障が出た

Outlook予定表を使って会議調整をしている企業では、Gmailしか使っていないと会議招待がうまく受け取れないことも

3.学校の授業や教材でOfficeが指定されている

事例:中学校の授業で「Excelでグラフを作る」課題。
→操作手順が違い、子どもが混乱

教科書のスクリーンショットと画面が違うと学習の妨げに

MOS(Microsoft Office Specialist)などの資格勉強でも、正規のOffice操作が前提

4.印刷業者や外注先とやりとりする場合

事例:Wordで作ったチラシ原稿をGoogleドキュメントで作成
→印刷会社でレイアウトがずれ、刷り直し

用紙サイズ、余白、フォントがずれてしまうと正しく印刷できない

「.docx形式」で渡しても、完全に互換性があるわけではないことに注意

5.履歴書・職務経歴書を提出するとき

事例:Googleドキュメントで作成した履歴書を提出
→PDFに変換したら改行がずれて見づらくなった

6.システム連携やマクロ・VBAを使う業務

  • Excelの代替ツールでは、マクロや関数の一部が正しく動かないことがある
  • Outlook連携のRPA(自動化ツール)なども、正規Officeでないと動作対象外になるケースも

7.サポートやトラブル対応のやり取りで不便

  • ITサポートや業者に「Wordファイルが開けない/印刷できない」と問い合わせても、非公式ソフトだと「サポート外」とされることがある
  • トラブルの原因がソフトの互換性問題でも、自分では気づきにくい

まとめ

MN

このように、「ちゃんと見える・ちゃんと動く・ちゃんと伝わる」が求められる場面では、代替ツールでは限界があります。
特にビジネス・教育・公共の場面では、正規のMicrosoft Officeを使うべきシーンがまだまだ多いです。

代替ツールはとても便利ですが、使いどころを見極めるのがポイントです。
節約したいところと、ちゃんと投資するところ。
バランスをとって、自分に合ったツールを選んでいきましょう!

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