Teamsの動作が重くなる原因はさまざまですが、以下の7つの対処法を順番に試すことで、動作が軽くなる可能性が大きくなります。
どれも5分以内でできる対策なので、ぜひ実践してみてください。
① Teamsのキャッシュを削除する
Teamsは動作を高速化するために、一時ファイル(キャッシュ)を保存しています。
これがたまりすぎると、逆に動作が重くなる原因に。
Windowsでの削除手順
- Teamsを終了する(右下タスクトレイのアイコンを右クリック→「終了」)
Windowsキー + R
を押して「ファイル名を指定して実行」を開く- 以下のパスを入力してOK:
%appdata%\Microsoft\Teams
- 表示されたフォルダ内のすべてのファイルを削除(Teamsは終了しておくこと!)
- 再度Teamsを起動

キャッシュ削除でログインし直す場合があるので、アカウント情報を確認しておくと安心です。
② 自動起動をオフにする
PC起動時にTeamsが自動で立ち上がる設定になっていると、他のアプリの起動を妨げたり、メモリを消費します。
自動起動を止める方法(Windows)
- Teamsを開く
- 右上の「…(設定)」→「設定」
- 「全般」→「Windows 起動時にアプリを自動的に起動」のチェックを外す
起動時間が短縮され、PC全体の負荷も軽減されます。
③ 不要なチャットやチームを整理する
チャットやチーム、チャネルが多すぎると、Teamsは常に大量の情報を同期しようとするため、動作が遅くなります。
- 古いチャットは「非表示」にする
- 不要なチーム・チャネルは「脱退」または「通知オフ」に設定
- ピン留めを減らす
整理することで、表示データが減り、表示・起動が軽快になります。
④ タスクマネージャーでバックグラウンドアプリを停止する
Teamsが重いとき、他のアプリがPCのリソース(CPU・メモリ)を使いすぎている可能性も。
タスクマネージャーの確認方法
Ctrl + Shift + Esc
を同時押し- 「パフォーマンス」タブでCPU・メモリ使用率を確認
- 「プロセス」タブから不要なアプリを選び「タスクの終了」
Zoomやブラウザ、ファイル同期系ソフト(Dropboxなど)も重くなりやすいので注意。
⑤ Web版のTeamsに切り替える
アプリ版の動作が重いときは、Webブラウザからアクセスするのもひとつの手です。
- https://teams.microsoft.com にログイン
- EdgeやChromeで使えば、アプリとほぼ同等の機能が使えます
一時的に軽くしたいときや、PCの性能が低めのときに有効です。
⑥ インターネット接続を見直す
Teamsの応答が悪い原因が、ネットワークの遅さであることもあります。
- 自宅や職場の回線速度をSpeedtestなどで確認
- Wi-Fiよりも有線LAN接続の方が安定
- ルーターの再起動、場所の変更なども試してみる



ZoomやYouTubeなどと同時使用していると帯域が圧迫されることも。
⑦ PCのスペックを見直す(根本的な対策)
Teamsは常駐アプリ+Web技術を使用しているため、PCへの負荷が高めです。
最低でも以下のスペックは欲しいところ
- メモリ:8GB以上(4GBだと厳しい)
- CPU:第8世代以降のCore i5以上推奨
- ストレージ:SSDが圧倒的に高速(HDDは遅い)



動作が常に重い場合は、メモリ増設やパソコンの買い替えも検討しましょう。
それでも改善しないときの追加策
上記の対処法をすべて試してもまだTeamsの動作が重い場合は、根本的な原因が他にある可能性があります。以下の追加策を試してみましょう。
Teamsの再インストールを試す
設定ファイルやキャッシュに問題がある場合、アプリの再インストールが効果的です。
手順(Windows)
- コントロールパネルまたは「アプリと機能」からMicrosoft Teamsをアンインストール
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Teams
に残っているフォルダも削除- Microsoft公式サイトから最新版を再インストール



アンインストール前に、サインイン情報などを控えておきましょう。
メモリを増設する
PCのメモリが少ない(例:4GB)の場合、Teamsだけでなく他のアプリにも影響が出ます。
8GB以上に増設することで劇的に改善することがあります。
- デスクトップなら自分で増設可能な場合も
- ノートPCの場合はメーカーや機種によって制限あり



メモリ使用率が常に80%以上なら、増設を検討するサインです。
ストレージをHDDからSSDに交換する
PCが古くてHDDを使っている場合は、SSDへの換装で体感速度が大幅に向上します。
- Windowsの起動時間も短縮
- Teamsやブラウザの起動がサクサクに
- 業務全体の効率アップに直結
IT管理者やサポートに相談する(企業利用の場合)
社用PCや業務アカウントで利用している場合は、管理者権限の制限や社内ポリシーが影響していることも。
- IT部門が管理しているセキュリティソフトが影響している
- Teamsのポリシー設定で動作が重くなるような制限がかかっている
- プロファイルに問題がある場合も
Teamsを快適に使うためにできること
Microsoft Teamsは便利なツールですが、動作が重いと日々の業務に支障をきたします。
今回ご紹介した対処法を実践すれば、多くの場合はスムーズに動作を改善することができます。
Teamsを快適に使いこなすには、アプリだけでなくPC環境やネットワーク全体を見直すことも重要です。
少しの工夫で業務効率が大きく変わります。ぜひ、この記事を参考に快適なTeamsライフを取り戻してください!