今日は実際にあった「WordやExcelで作った書類が突然消えてしまった!」というご相談について、原因と対処法をお話しします。
よくあるトラブル:保存したはずの書類が見つからない
パソコンで文書を作成し、しっかり「保存」ボタンを押したのに、次に開こうとしたら見つからない。
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、「OneDrive(ワンドライブ)」というMicrosoftのクラウドサービスが関係していることがあります。
OneDriveとは?なぜファイルが見つからなくなるの?
OneDriveは、Microsoftのクラウドストレージサービスです。
Windows 10や11のパソコンでは、初期設定のままだとWordやExcelのファイルが自動的に「OneDrive上」に保存されるようになっていることがあります。
つまり
- パソコン本体(ローカル)には保存されていない
- インターネットに接続していないと見られない場合もある
- 「ドキュメント」や「デスクトップ」に保存したつもりでも、実はOneDriveの中だった
という状態になるのです。
「消えた!」と思ったときに確認する場所
書類が見つからなくなったら、以下の場所を確認してみてください。
OneDriveのフォルダー
エクスプローラーで「OneDrive」の項目があるか確認。
→ そこに「ドキュメント」や「デスクトップ」フォルダがあるかもしれません。
Web版のOneDrive
- ブラウザでhttps://onedrive.live.com/にアクセスして、Microsoftアカウントでログイン。
→ 「クラウド上」にファイルが残っていることがあります。
なぜOneDriveに保存される設定になったのか?
Windowsの初回設定時や、Microsoft365のインストール時に
という画面が表示され、「はい」または「次へ」を押して進めると、自動でOneDriveへの保存が有効になります。
特に「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」などのフォルダが自動的にOneDriveと同期されるようになります。
対処法:今後OneDriveに保存されないようにするには?
方法1:OneDriveのバックアップ設定をオフにする
- タスクバーの右下にある「雲のマーク(OneDrive)」を右クリック
- 「設定」→「同期とバックアップ」→「バックアップを管理」
- 「ドキュメント」や「デスクトップ」のバックアップをオフにする
※ファイルの移動が発生する場合もあるので、操作前にバックアップをとっておくと安心です。
OneDriveは便利だけど、設定には注意!
OneDriveはうまく使えばとても便利なサービスです。
でも「自分がどこに保存しているか」を意識していないと、「ファイルが消えた!」と焦る原因にもなります。
特に仕事で使う重要な書類は、「保存先の場所(パス)」をきちんと確認してから保存する習慣をつけておくと安心です。
おまけ:私のサポート現場では…
今回ご相談いただいた方も、「Wordで書いた契約書が全部消えました!」と大慌てで来店されました。
よくよく調べると、OneDrive上にちゃんと残っていて、一安心…。
同じようなトラブルが増えているので、この記事が誰かの助けになればうれしいです。