法人契約でインターネットや電話を利用していると、月々の請求の確認や支払処理が煩雑になりがちです。
特に複数回線・複数拠点で契約している企業では、
「どこからどんな請求が来ているのか分からない」
「毎月請求書が何枚も届いて、経理処理が追いつかない」
といったお悩みも多いのではないでしょうか。
この記事では、NTTをはじめとした主要通信会社が提供する法人向け請求管理サービス(ビリングサービス)についてまとめました。
法人契約と個人契約ではここが違う
通信会社の請求管理サービスには、個人契約向けと法人契約向けで機能や仕組みに違いがあります。特に法人契約では、次のような点が特徴です。
比較項目 | 個人契約 | 法人契約 |
---|---|---|
管理アカウント | 契約者ID・携帯番号など | 法人ID・管理者ID・グループIDなど |
契約の扱い | 回線ごと | 部署ごと・法人一括 |
請求明細の出力 | Web画面やPDFで確認 | CSV・帳票出力、部門別集計など対応 |
支払方法 | クレジット・口座振替 | 銀行振込・請求書払い・一括請求など |
利用シーン | 個人・家庭・個人事業主など | 中小企業~大企業・官公庁など |
NTTグループの法人向け請求管理サービス
NTT東日本・NTT西日本
両社ともに、法人向けに「ビジネスポータル」を提供しています。
- 契約している回線や電話サービスを一括で管理
- 請求情報の確認や、支払方法の変更も可能
- 拠点や部署ごとに契約をまとめて管理できるのがポイント
▶︎ NTT東日本 法人向け
https://business.ntt-east.co.jp/
▶︎ NTT西日本 法人向け ビジネスマイページ
https://business.ntt-west.co.jp/support/mypage.html
NTTファイナンス「Webビリング(法人版)」
- 通信費や関連サービスの請求をWeb上で一元管理できる
- 支払証明書のダウンロードや、CSV出力にも対応
- 管理者アカウント、閲覧専用アカウントなど権限分けが可能
- 担当部署ごとにアクセスを分けたい場合に便利
https://www.ntt-finance.co.jp/billing/corporation/index.html
その他の通信会社の法人向けサービス
KDDI(au)法人向け
KDDI ビジネスオンラインサポートを通じて、契約・請求情報を一元管理可能
利用明細のダウンロード、支払状況の確認などが可能です
▶︎ https://www.kddi.com/business/
ソフトバンク(法人)
法人コンシェルサイトを通じて、モバイルや固定回線など複数サービスの契約を一括で管理
請求明細・支払情報の照会に加え、契約状況やオプションサービスの変更も可能
▶︎https://portal.business.mb.softbank.jp/portal
よくある法人の請求管理の課題と対処法
請求書がバラバラに届く → 一元管理できるビリングへ
法人向けのビリングサービスを利用すれば、複数契約を一つのIDでまとめて管理することが可能になります。
支払証明書や領収書を出すのが面倒 → ダウンロード機能を活用
PDF・CSVで証明書を取得できるサービスがほとんど。帳簿入力・仕訳にも役立ちます。
部署・拠点ごとの利用状況が見えにくい → グループ管理で視認性アップ
拠点別に契約をグループ化して管理できるサービスを使えば、部署ごとの通信コストの見える化が可能です。
まとめ
法人契約では、個人向けと違い、「複数契約」「部署ごとの管理」「帳簿処理」といった要素が加わります。
それに対応できるビリングサービスをうまく活用することで、
経理・総務・情シスの業務負担が大幅に軽減されます。
「請求書が多すぎて管理が大変…」という方は、まずは契約中の通信会社が提供している法人向けポータルをチェックしてみましょう。