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Web制作費を払ったのにデータがもらえない!制作会社とのトラブル回避ポイント

「Webサイトの制作費を支払ったのに、保守料金が高すぎて移行を考えたところ、データを渡してもらえない…」そんな声を耳にするたびに、クライアントとWeb制作会社の信頼関係の大切さを実感します。Webサイト制作はクライアントの大切な資産を扱う作業だからこそ、制作段階での契約や透明性が欠かせません。

この記事では、制作会社とのトラブルを未然に防ぐためのポイントや、契約時に確認すべき事項について解説します。

目次

トラブルの実例

1. データの引き渡しを拒否される

概要

「保守料が高すぎるので他社に移行したい」とクライアントが申し出たところ、制作会社が「契約解除後のデータ引き渡しは不可」と回答。結果、クライアントは新たにサイトを一から作り直す必要が生じる。

原因

契約時にデータの所有権について明確に記載がなかった。制作会社がデータをクライアントの資産ではなく、自社の資産と見なしていた可能性。

対策

契約時にデータの権利や移行に関する取り決めを明文化しておく。

2. 保守内容が不透明で高額請求

概要

月額保守料として数万円を支払っていたが、クライアントが具体的な保守内容を問い合わせても回答が曖昧。「実際にはほとんど保守作業が行われていない」と感じ、不信感を抱く。

原因

保守契約の内容が詳細に記載されておらず、具体的な作業項目や頻度が明確になっていなかった。

対策

保守契約時に具体的な作業内容(更新頻度、対象範囲、作業報告書の提出など)を記載してもらう。

3. アクセス権限が渡されない

概要

運営中のサイトの更新をクライアント側で行いたいと申し出たが、制作会社が「アクセス権限は渡せない」と拒否。更新作業を依頼するたびに高額な費用が発生し、運営コストが増加する。

原因

契約時に運営権限や更新方法に関する取り決めがされていなかった。制作会社がクライアントの自主的な運営を想定していなかった可能性。

対策

初期契約時に運営権限の管理や引き渡しについて明確に記載しておく。

4. 契約解除時のトラブル

概要

「もう少し安価な制作会社に依頼したい」と契約解除を申し入れたところ、制作会社から「契約期間が満了するまで解除不可」「違約金が発生する」と通告され、解除が難航する。

原因

契約時に解約条件や違約金についての説明が不足していた。

対策

契約解除条件を明確にし、違約金が発生する場合の詳細を確認しておく。

5.著作権の問題

概要

制作したWebサイトのデザインやコードを別の制作会社に移行しようとした際、元の制作会社から「著作権は弊社にあるため、再利用は認められない」と指摘を受ける。

原因

デザインやソースコードの著作権が制作会社に帰属する契約だったことをクライアントが理解していなかった。

対策

契約書で著作権の帰属先を確認し、必要に応じてクライアント側に譲渡してもらう条項を盛り込む。

6. サーバー契約を制作会社が握っている

概要

制作会社がクライアント名義でなく自社名義でサーバーを契約しており、移行時にサーバーの移管ができず、データ移動に大きなコストと時間がかかる。

原因

契約時にサーバー契約の名義や所有権についての取り決めがなかった。

対策

契約時にサーバー契約の名義や管理権限について確認する。

まとめ

Webサイト制作は、あなたのビジネスの成長を支える重要な投資です。しかし、制作会社との間でトラブルが起きると、費用だけでなく時間や信頼も失う可能性があります。特に、中小企業や個人事業主にとって、こうした問題は大きなダメージとなり得ます。

だからこそ、制作会社との信頼関係を築き、契約内容を明確にすることが必要です。

Web制作は、あなたのビジネスを支える「未来への投資」です。その投資を安心して行うために、制作会社との透明なコミュニケーションと準備を怠らないようにしましょう。

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